中国では、高い技術と研ぎ澄まされた感性によって数々の陶磁器の名品を生み出してきました。特に鮮やかな色彩で知られているのが三彩と五彩です。どちらも複数の色で装飾されていることからつけられた名称ですが、三彩は素地に釉薬を掛け流すのに対し、五彩は上絵具を用いて文様を描いています。器面を覆う艶やかな釉薬、絵画のような精緻な文様など、さまざまな技法と絶妙な配色で華やかに彩られた中国陶磁からは、当時の人々の美意識を感じることができるでしょう。
本展では、サンリツ服部美術館が所蔵する三彩と五彩の名品を一堂に会し、色彩豊かな中国陶磁の魅力をご紹介いたします。
うつわに広がる色鮮やかな中国陶磁の世界をご堪能ください。