アメリカ中西部唯一の総合美術館であるミネアポリス美術館は、日本美術部門でも全米屈指のコレクションを誇ります。クオリティーの高さで知られるリチャード・ゲール・コレクションを中核とする浮世絵作品は3,000点を数えますが、この展覧会では、作品の質とコンディションの観点から約130点を厳選しました。初公開となる作品も多く含まれるなど、これまで公開されることが少なかったため、その保存状態は極めて良好で、目の肥えた浮世絵ファンも驚かれるでしょう。鳥居清信、鈴木春信、勝川春章、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重などのビッグネームの名品を中心に、浮世絵の初期から晩期までを網羅して、その歴史をたどります。