茶の湯に用いる茶碗には、抹茶を点てて飲むという実用性とともに、高い鑑賞性が求められます。そのため、名碗といわれるもののかたちには、抹茶が点てやすく飲みやすいというような特徴のほかに、プラス・アルファの「見どころ」があります。
本展では、当館の茶道具コレクションから茶碗を40点ご紹介いたします。
国宝「白楽茶碗 銘 不二山」(本阿弥光悦作)をはじめ、いにしえの茶人や陶工が生み出したさまざまな名碗の姿をご覧いただき、長らく楽しまれてきた茶の湯の歴史とその魅力的な世界に思いを馳せていただけましたら幸いに存じます。