田中丸コレクションは、福岡玉屋の経営者の田中丸善八氏(1894-1973)が、生涯をかけて蒐集された九州古陶磁のコレクションです。その特色は、唐津や鍋島を中心として、近世以降の日本陶磁史に重要な位置を占める九州各地の主要な窯を幅広く網羅し、かつそれぞれの窯の代表的な名品を体系的に揃えていることにあり、質と量、そして内容の網羅性などの諸点に優れた、卓越した特徴を備えるコレクションとして知られています。
この展覧会は、同コレクションから厳選した作品を中心に百数十件の陶磁器で構成するもので、九州古陶磁の魅力を一望できる絶好の機会です。