江戸時代、徳川御三家の筆頭として高い家格を有した尾張徳川家。徳川美術館はその尾張徳川家に伝わった大名道具を所蔵し、公開する美術館です。このたび、サンリツ服部美術館では徳川美術館のご協力を頂き、茶・香・能道具のコレクションをご紹介する展覧会を開催いたします。
室町時代にその起源を持つ茶・香・能は、長い年月をかけてその形式を整え、江戸時代には武士が学ぶべき礼法や教養となっていました。大名たちは、大名家にふさわしい格調高い道具を揃え、家の宝として今日まで伝えてきました。その中でも、尾張徳川家が収集したものは国内外にその価値を誇ります。
このたびの特別展は、尾張徳川家ゆかりの宝物を広くご紹介するとともに、日本工芸史上名高い国宝「初音の調度」や重要文化財「純金台子皆具」など、三代将軍家光の娘千代姫の婚礼調度を長野県では初めてご覧いただく大変貴重な機会となります。
江戸時代を通じて、尾張徳川家が育み伝えた華やかな大名文化をご鑑賞いただければ幸いです。