サンリツ服部美術館は、陶工の生き生きとした筆遣いのあるやきものをテーマにしたコレクション展「うつわに遊ぶ絵 絵のあるやきもの総覧」を開催いたします。「中国の染付」「志野」「織部」「伊万里」「海外のうつわ 注文品と見立て物」の5章構成で、計47点を展示します。時代や地域で異なる絵付けの鑑賞を通して、絵のあるやきものの華やかな世界を一望できる展覧会です。
「中国の染付」では、中国でやきものの絵付けが始まり、景徳鎮で染付の技術が完成するまでを追います。純白の素地に青い文様が映えて美しい「青花唐草文鉢」をはじめ、日本へ多数入ってきたと考えられる「青花雲堂手茶碗」など6点を展示します。
「志野」では、日本で初めて絵付けを施した志野焼を展示します。鉄釉による素朴な絵付けが、温かみのある白い素地に浮かびあがる「志野矢筈口水指」や、白色と灰色の縞模様の地に亀甲文を描いた「志野亀甲文茶碗」など、志野焼の優品が並びます。
他にも、軽快なデザインを特徴とする織部焼や、みずみずしい色彩で精巧な絵付けを施した伊万里焼もご紹介いたします。
当時の人々を魅了した華やかな絵のあるやきものをお楽しみください。