サンリツ服部美術館の服部一郎記念室では、セイコーエプソン元社長の服部一郎がその眼で選び、こよなく愛した西洋絵画の優品を順次公開しております。この度は、服部一郎コレクションの中から、特に異国情緒を堪能出来る作品をご紹介いたします。
西洋絵画の魅力のひとつに、現実の旅をする事なく、異なる文化や風景を持つ西洋の様子を楽しめる事があげられるでしょう。今でこそ様々なメディアを通し、また実際に渡航する事によって西洋の風景を楽しむことが容易になりましたが、かつてはその役目の一端を西洋絵画が担っていたと考えることもできるのではないでしょうか。
この度ご紹介する作品には、西洋人作家の作品と、渡欧した日本人作家の作品の両方が含まれます。これらの作品を通して、遠く離れた異国の地の空気を感じ取って頂ければ幸いです。