この度サンリツ服部美術館では、新しい年の幕開けにふさわしい、明るく華やかな吉祥文様の陶磁器をご紹介いたします。
めでたい兆しや繁栄を意味する文様を吉祥文様と呼びます。魚は豊穣、鶴は長寿、牡丹は繁栄などさまざまな動植物や人物、文字に願いや祈りを込め、多種多様な吉祥文様を生み出してきました。生活に欠かせないうつわや贈答品には、色鮮やかな絵付けや装飾がほどこされていることがあります。そのなかには縁起のよい意匠も多くあり、古来より多くの人々が福を招こうとした姿が垣間見えます。
本展では繰り返し表現されてきた吉祥文様の意味を読み解くとともに、東洋陶磁の技と美をご覧いただきます。当館のコレクションを通じて、幸福に満ち溢れたうつわの数々をお楽しみください。